LINE登録→会員カードのリダイレクト回数。

 最近LINEの個人情報流出が問題になっているが、私は昔から全くLINEを使わない派。ただこの2年で国産ブランドの会員証がカードからLINE化しているところが多いので、ダミーメールアドレスとニックネームだけ登録して会員証用途に限って使っている。会員データ自体は各ブランドサイトにあるので、LINEがどうなろうと影響がない。

 LINE上でブランドのアカウントを登録すると、毎日のようにしつこいお知らせが送られてくる(笑)仕組み。LINEの通知自体を全部オフにしているので構わないんだが、問題は店頭で会員証を提示する際の表示の遅さ

 原因はLINE上の「会員証を表示する」を押すと(iPhoneの)Safariが開き、当該ブランドWEBサイトに自動ログインして会員証が表示されるまでのリダイレクト回数の多さ。多いところだと5回くらい。

 途中でWEBサーバーを引っ越した場合でも、独自ドメインならURLは変えずに移行できるためリダイレクトの必要はないし、リダイレクト中にURLを見ているとドメインも全くそのブランドのものじゃない。

 ということはマーケティングを請け負う会社のサーバーが間に入って、どのくらい会員証が表示されたか(当該機能・サービスが利用されたか)を追いかけているんだろう。クリックカウント用のリダイレクトと同じ。

 国産大手ブランドがどこもそんな感じということは電通・博報堂絡み(笑)なんだろう気がするが、そんなに何度もリダイレクトする必要はないし、現場のスタッフも「ホント遅いんですよねー。何度も画面が切り替わって」というのがお決まりの反応。

 この調子じゃ、そのユーザーファーストでない思考によるマーケティング(もどき)によって消費者も顧客も離れていくんじゃないか。

 そもそもオフライン下(電波が届かないとか)では会員証が表示できないという基本設計上の問題がある。

 で「予め会員証のスクリーンショットを撮っておいてソレを表示してもいいですかね?」と聞くと「全然オッケーですー!それイイですね!」と返ってくるので、この仕組みの破綻は近い。そのうち印刷して持ち歩く人も出てくるんじゃないか(笑)。

 会員証のバーコードが表示する度に動的に変化するならまだこの仕組みを利用する意味もあるが、毎回同じただの静止画像だし(笑)。有効期限があるにしても、バーコードを読み取り判定するのは店頭の端末の仕事だし、何というか90年代末から2000年初頭にかけド素人集団で盛り上がっていたIT業界からあまり進化してない感が日本の未来を不安にさえさせる。