「8月前半のワクチン供給量 今夜 都道府県に提示へ 厚労省 | 新型コロナ ワクチン(日本国内) | NHKニュース」

 これはVRSのシステム屋が気付いても良さそうなところ。という点においても、ただのオタクプログラマーよりも全体理解に長けた概念・論理設計者が1人いた方が良い。

豊島区以外に住民票がある人が接種することも多く、6月末時点でおよそ2万回に上っていますがこうした接種は豊島区のVRSの記録には計上されないということです。このため、国が在庫とみなす量ほどワクチンは残っていないとしています。豊島区ではすでにワクチンが不足していて、予約の受け付けを見合わせたり、キャンセルしたりする動きが相次いでいるということです。豊島区のワクチン接種担当の直江太部長は「在庫を抱えているということはない。ターミナル駅もあり区民以外の方にも多く打っているのに、在庫があると判断されてしまうのは大変不利な状況だ。必要なところに必要な量を配分していただきたい」としています。

 豊島区からワクチンの在庫は減るが、接種回数は居住区でカウントされる。

 複数のお店が加盟するポイントやマイレージなどの管理と同じで、「ポイントを付与したお店(発生)」「実際にポイントが使われたお店(消費)」の両方をカウントしないと、ポイントを付与したお店に現金を戻してしまい、実際に使われたお店は現金がマイナスになるという問題がある。

 ワクチンの接種管理システムの場合、クーポンのバーコードを読み取ると居住区に接種回数が追加されるので、実際に接種した医院(あるいは自治体)のコードも入力・記録する必要がある。この入力は手間なので、予め接種医院用(所属自治体)のQRコードを発行しておけば良い。

 すなわちデータベースにはユーザー(接種される人)管理とワクチンの在庫管理用の2つの列が必要ということ。

 こういうシステムを作るとき、受け手(作り手)側がすぐにピンとくる賢い人だと、「居住区と接種する場所は一致必須ですか?」と聞き返し、その場で「あっ、そういえば」と解決する。

 一致を絶対条件にした場合、一致していない接種者に対しシステムはエラーを返し、「あなたはこの区で接種できません」とする。現状のシステムで良い。一方、不一致を許容する場合は、前述の通り居住区と接種医院(或いは所属自治体コード)の2つの列が必要となる。

 データベース設計の基本。