お釣りを持ってない郵便配達員。

 この1-2年くらいだろうか、お釣りを持ってない郵便配達員が増えた。というよりほとんどか。

 海外からの郵便小包に関税・消費税が課せられた場合は、小包みと引き換えに郵便配達員に税金と通関料を支払う仕組みになっている。私の場合そのほとんどがスイスからの葉巻だが。

 玄関のドアを開けて初めて「税付きです」と言うので、こっちは何も用意できず、キャッシュレスの時代に小銭のストックがあるはずもなく、「X,XXX円からいいですか?」とお札を渡すと、以前と異なりこの1-2年くらいは「お釣りがない」と返ってくる。

 トンズラが多いのか紛失が多いのか、或いは襲撃されるリスクを減らしたい物騒な世の中なのか、郵便配達員に現金を持たせないようにしているっぽい。もう8年近く見ている配達員なんだが。

 結局どうにもできず、そのまま持ち帰ってもらい「再配達」ということになる。多分代金引換郵便の場合も同じだろう。

 お釣りを持たせないなら、せめてキャッシュレス払いできるようなシステムを作ってあげないと、郵便配達員の生産性が下がり、その分人件費(コスト)となって跳ね返ってくるんじゃないか、郵便局の経営陣。

 配達員全員に決済端末を持たせるコストをかけたくないなら、小包みの追跡番号に税関が税付きタグを付けた場合、追跡システム上「税金支払い待ち」とし、郵便局IDを持っている人には自動的にカード決済リンクを送付するようにし(持ってない人にはSNSでもよい)、支払いが完了した時点で配達員はただ荷物を届けたら良い仕組みにした方がいい。

 税金の支払いにクレジットカードを使われると手数料分のマイナスが出るが、固定資産税でも30万円以下ならカード払いできる時代なので、カード会社との調整は可能だろう。

 自動化できるところは全部自動化し、その分を労働者の賃金アップに充てた方が良い。これは知的生産効果なので、管理職層の報酬アップの根拠にもなって双方に価値がある。