「日本のデジタル競争力、過去最低29位 中韓台にも後れ: 日本経済新聞」

 何がきっかけだったのかワカラナイが、著しく低下していると感じる。

 無線5Gもスローペースだし、有線10Gスイッチングハブも値段が下がらない(=普及してない)し、この10年で進化・成長がピタッと止まった感じ。

 もしかするとiPhoneの普及で携帯電話会社がただ仕入れて販売するだけの小売業に成り下がったことも影響しているかもしれない。

 スマートフォンは扱えてもパソコンは全然という若手も増えた。

 デパートやブティックでも何でこんなに待たされるのかというくらい遅いことが非常にしばしばある。「WiFiの電波が悪くなかなか商品や会員情報が出てこない」とか「店舗の端末と決済用の端末の接続が切れていて(多分Bluetoothのペアリングが切れてるんだろう)、手動のレジに行ってきます」とか、「なぜか本社の在庫状況が閲覧できない状況でして(サーバーが落ちていて月曜日まで復旧しない様子)」とか、ITの運用に全く対応できてない。

 渡された端末のボタン操作を覚えるだけならサルでもでき、ヒトによる運用とは多少のメンテナンスや調整くらいまでは自分達でできるようにならないと一人前とは言えない。「業者が来るまで何もできない」はあまりにもショボい。

 それが単純労働だと言えば確かにそうなんだが、社会全体が若者に教えない、期待しない、要求しないのが当たり前になってきて、いずれ機械に置き換えるまでの間のコマでしかなくなりつつある。

 ほとんどの人は要求されなきゃ自発的に勉強しようとはしないので、いつまでたっても「1日8時間店番」の給料しかもらえず、それが日本の生産性の低さ=賃金の低さの根底にあるものだと感じている。

 私は“若さ”(≒認知機能の高さ)に期待して、あれこれさせてみた方がイイんじゃないかと思うんだが、世の中にはよくわからない大きな溝がある(ように見える)。

 というわけで、中長期的に見ると順位はもっと下がるだろう。