「サンタの食べかけクッキー? 少女が警察にDNA鑑定を依頼:朝日新聞デジタル」

 警察署長のノリの良さが素晴らしい。

 本来大人とはそういう存在なはずなんだが、今は自分のことで精一杯で他人に構ってられない余裕のない大人が増えた。

 税金で働く警察官がそこに時間を割いて良いのかと問うならば、空いた時間で地元民を喜ばせるのもまた公務員の役目かなと私は思うし、子供とは親のみでなく地域社会に育てられるものなので、公務員である前に一人の大人として、社会の一員として良い仕事をしていると思う。

 そういう人柄やコミュニケーションによって「頼れる警官(署長)」という信頼を築いていくのも仕事のうちなんだが、最近じゃそこを全部省略して、私を尊重して、認めて、リスペクトしてという人ばかりになってしまった。

 下手すると「コミュニケーションとか無駄じゃない?」とか言い出す人も出てきそうな時代。

 それを省略した場合“見てくれ”で決まることになる。滲み出る知性とか品とか育ちとか、オーラとか、持って生まれたスター性とか。

 それを感じ取れる人達にとっては確かに手っ取り早いが、困る人の方が圧倒的大多数を占めるだろうことを考えると、ゆとりのない社会はもっと大変になるんじゃないかと指摘しながら10年以上経った。