「「空気読めなくて困ったことある?」発達障がいの子、衝撃回答 | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン」

「空気を読めなくて困ったことがある?」と私のクリニックでこのような質問をした時、「空気なんか読めませんよ。空気は吸うものですよ」と真顔で反論してきたお子さんがいました。発想の素晴らしさに感心させられましたが、実際の友達との会話では苦労することがうかがえました。

 子供だけでなくそういう大人が増えた。

 「発想の素晴らしさ」とは医師の立場としての感想だと思うが、通常健常者(定型発達)側は揚げ足を取っているのかと感じ、一悶着起きることが多いんじゃなかろうか。要は医師と違って我慢する必要のない関係性の方が多いから。

 昔は「アホかオマエ」とか「感性が乏しい」とか批判してその後口もきかないみたいな対応がほとんどだったのが、最近じゃそういうことも言うべきでない世の中なので、大凡黙ってやり過ごすしかない環境下にある。問題は、空気が読める人にとってはその空気感こそが苦痛であり、この苦痛のケアは誰がするんだろうかと時々思う。

 片側への対応へ偏り過ぎてもいけない。