人生初のバーキンをエルメスブティックで購入した。25cm。

 予告通り、ゲーム第一章のクリアは近かった。

 そういう嗅覚的なところははずさない。

 と言っても年末に買っていれば同じことなので、何か進展したかというとそういうわけではなく、動きがないと飽きそうだったので、この3ヶ月はシャネルで盛り上がっていた。

 特に根拠はないが、今後「枠」を超える勢いで出てきそうな気がしていて、ブログではこれを「バーキン1号」と呼ぶことにする。

 ↑箱から出したばかりのバーキン1号。10個くらい買ったらカラー写真にする(笑)。


 が、今回も顧客フリーまたはフローティング(宙ぶらりん)バーキンと偶然タイミングが一致しただけだと思われ、最初の1個目として希望していたものとはサイズ(25cm)以外全てにおいて異なるものの、あまりの可憐さに迷うことなく購入した。

 ということから、購入総額60万円台の頃のリクエストは通ったのか、そんな気がしただけなのかは未だ定かではない。引き続き検証するが、相場と照らし合わせると、このペースで買い物を続けたらエルメス側は後付けで出すしかなくなるかもしれず、結果として私は「あの時のリクエストは通っていた」と思い込むことになる可能性を秘めている。アカウント1つで検証すると交絡因子の分離が難しい。

 約80日間でバーキン2個、ケリー1個を見せてもらった。それ以外のバッグは省略。

 「見送ったら次はなかなか出てこない」なんてナイ。

 そういう中高生の恋愛のような感情的・衝動的な仕組みじゃない。エルメスは。

 仮にそう思えるような事象があるとすれば、見送ったことを正当化するために感情的に訳の分からないことを言ったり、なぜ見送ったのかがはっきり販売員に伝わらず、「もしかしてこの客本当は買う気がない(或いは買えない)んじゃないか」と思わせてしまうなど、本人の言動・行動に問題がある可能性が高い。

 何もしなくても飛ぶように売れるので、エルメスははっきりしない客に貴重な時間を消費せずさっさと「次へ」ボタンを押す印象が強く、私には世間が言うエルメスのポエミーなイメージとは正反対の体系的・システム的に仕事をこなしているようにしか見えない。大企業的。

 「お名刺をちょうだいし」「担当さんになっていただく」とか「担当さんから勧めていただいたものは必ず買う」とかギャグレベルどころか、ソシオパス店員(笑)が、ペコンペコン頭を下げ媚びる日本人客を面白がって(更に誘導するために)言ってるだけじゃないかという気さえする。

 か、サービス業同士か。

 無視して良い。

 私は好みでないモノは例えバーキンだろうとケリーだろうと買わないし、イベントに参加して“担当さん”の売上アップに加勢するなど全くしていない。そもそもイベントにも呼ばれてなければ(笑)、名刺ももらってないし要求もしてない。

 ごく一般的な「店と客」の関係。

 店(店員)から見て売りたい客か、私から見て買いたい店(店員)か。重要なのはソレだけ。

 が、エルメス業界は言葉一つとってもまるで新興宗教のようで(笑)、言葉の端々から察するところエルメスはこれを嫌っている印象を受けた。世間は全くもって普通じゃない方向に進んでいる。

 ↑保護シールなどを剥ぎ終わったバーキン1号。署名として金具に007 Skyfallのブルドッグ“Jack”を写り込ませた(笑)。刻印は“U”なので2022年製造っぽい。私の見方が間違ってなければ。


 以下はバッグが出てきた時のバッグの値段と購入総額とのバランス。

 1つ目の見送りバーキン(価格140万円台[A])は約170万円の時。購入総額の方が上回っている状態。比率は1:1.214。「プレタポルテ(服)を買わないとバーキンは出ない」説を否定する。この時点でそのカテゴリの品を1つも買ってない。

 B: その次の見送りケリー(価格170万円台[B])の時は約300万円の時。A+Bが購入総額相当の状態。比率は1:0.968。

 C: そして今回のバーキン(価格150万円台[C])は約360万円の時。A+B+Cに対し購入総額が下回っている状態。いわゆる「1:1」説より非常に良いレートで1:0.783。

 Aを見送ったからBで追いつき、A&Bを見送ったからCが出てくるペースが速まっただけかもしれないし、購入額は何も関係なく、出すと決めたら商品さえあれば出すというスタンスなのかもしれない。そこはまだ確定できるシグナルがない。もし次のバーキンまたはケリーが早い段階で出てくれば後者だろう。この点の見極めが難しいことは12月に『バーキンまでの購入額はどこで決まるのか』に書いた。

 C(バーキン1号)を購入した日、他には1円も使わず顔を見るなり出てきた(笑)ので「何か買い物しなきゃ枠ありバッグは出てこない」というわけでもないっぽい。かといってスーパーフリーはなさそうな気配なので、ある程度買い物して、バーキンやケリーなどの販売対象客になれば[*1]、その後は買い物の有無に関わらず商品があれば出すという感じか。

[*1]「バーキンを持つに相応しい客か」なんて大層な審査ではなく、まず転売目的でなく、かつレディディールの二の舞(パパ活バッグ)を回避すればという極めて常識的なところじゃなかろうか。

※世間で「メンズを買うと有利」と思われているのは、メンズ製品はパパ活を疑う必要がないからだろう。ということからも(特に若い女性客にとって)重要なのは客観的な支払い能力。エルメス愛じゃない(笑)。

 ↑背景の箱の山は全部じゃない(笑)。全て普段用として使い倒している。


 曖昧だがエルメスのノリはつかんだ。

 感想としては、昨年初め頃に予習のために読んだブログ等の情報とは全く違った。全部嘘だったのか(笑)、そう思い込み発信されているのか、偶然重なった他の要因が見落とされている(観察・分析力に乏しい)のか、エルメス自体が変わったのかワカラナイ。

 こういう時は嗅覚を頼りに進むしかなく、鈍感な人は確かに難しいだろうと思う。

 ナルシストは傷つきやすいが他人のこととなるとどうでもいいように、日本人に多い「自意識過剰」=「敏感」ではなく、必要なのは健全で高いアンテナ感度。自分の都合や感情は置いといて、客観的に物事を観察し分析し、そして認知バイアスによって曲解しないこと。思い込みとか誤解とか自己肯定感の低さからくる被害妄想とか厳禁

 SNSやブログなどの情報は全くあてにならない(特に2022年夏以前のもの)。検索は定価やラインナップを調べたりなど事実確認に留め、自分自身が現場(笑)に出向いた方が良い。

 イチバン重要なのは、商売の基本を理解すること。エルメスは1.3兆円の巨大企業であり(それも外資の)、販売員に対しても一般的な「店員」ではなく「大企業の一社員」として捉えた方が現実に近しく、販売員1人1人の存在を大きく捉えすぎない方が良い。異動もあるし退職・休職もある。

 当たり前のことなんだが、私が言えるのはそんなところ。

 というわけで、これまでの見立ては全て維持しシーズン2へ。

 シーズン2の検証課題は本当に“ホーム”という枠組みがあるのか。そしてバーキン2号(次も25cm)またはケリー25cmの購入。

 予定通り購入対象店舗を増やす。既存Alpha店に買い付けがない商品をBravo店で買うという具合に、これまでのところとても良くしてくれているAlpha店を優先しながら「ナイ品は余所で買う」と宣言した上で拡大していく。意思の疎通と合理的な合意は重要。

 もちろんAlpha、Bravoの次はCharlie(笑)。

 Wikipediaにアクセスする度に「300円寄付してくれ」としつこいので、10,000円寄付しようとしたところ手数料400円が加算された(笑)。

 決済手数料を引かれるからだろうが、300円寄付してくれ→10,000円寄付→400円手数料はイマイチ美しくない。

 が、「10,000円寄付した」と思い込んでる男に「いいやオマエは実質9,600円しか寄付してない」と指摘できない(しづらい)ので(笑)、「決済手数料取られてるんですよWikipediaも」と予めご了承ください的なところか。

 寄付完了したら「寄付してくれ」が消えた。

 まぁ、クッキーを削除したらまた寄付してくれと表示されるのはわかってるんだが(笑)。

 非常にしばしば参照・引用させてもらっているので、10,000円分以上世話になってるのは事実。なくなると困る。

 追記:その後すぐにMaryana Iskander CEO Wikimedia Foundationから自動だがとても綺麗で丁寧な日本語のお礼メールが届き、また寄付しようと思った単純な私。

 今後人口の少ない地域では廃止が進むだろう。その結果、ますます現役層が離れ過疎化が進行し、今度は外国人の土地取得問題へ移っていく。

 記事にある通り、

普段、芸備線を利用しない人たちは「税金で負担したくない」

というのが本音だろうから、この問題はあらゆるカテゴリに拡がっていく。

 「飲み会って必要ですか?残業代出るんですか?」と似ていて、自分の時間を消費することに対し「そんなことより」という感情が根底にある。

 行き着くところは財源となる税金の取り合いになる。

 「○○はもういいから、△△を手厚くして」という具合に、各自好き勝手に自分の希望・欲を主張するようになる。要は「そのお金、こっちに回して」的な。

 だったらもっと納税しなさいという話なんだが、所得・税収に対する教育が足りず、「生きてるだけで赤字」(=納税額−自分のために使われた税金)という人がほとんどの日本においては出てくるのは「とれるところからもっととれ」であり、突き詰めていくとそのとった税金をアンタに回すかというとそうじゃないという話になり、結果として社会全体で「価値」の査定が始まる。

 残す価値があるか否か。手厚く保護する意味があるか否か。

 最後はヒトそのものにも及ぶだろう。残念ながら。

 ローカル線は自治体や都道府県が買い取ったり、国有化したりすれば維持はできても税金の垂れ流しになる可能性が高く、これまで何十年もかけてNTTやJR、郵政などを民営化してきたのは何のためだったのかということになる。

 そしてそもそも国全体として税収が足りないので、国税から出すとなると他の都道府県民が「何で?」となり、場合によっては税収の多くを占める東京都民は他地域からたかられることを嫌って独立を主張する人も出てくるかもしれない。これは決して奇抜な発想ではなく、よくあること。民間企業で言う稼ぎ頭の独立と同じ。

 ということからまずは地元(市区町村)レベルで解決を模索することになると思うが、恐らくそんな余力はないだろう。

 少子高齢化によって、高齢者を支える現役層が少な過ぎ、誰もが将来不安を抱えているため、いよいよ日本人リストラの時代。

 今の状態を民間企業にあてはめると、組織存続のために希望退職者を募る段階。

 この10年、ニュースのコメント欄やSNSでは、不正や他人の問題を異様なまでに追及する人が急激に増えた。「ところでアンタは?」と自分に目を向けられないよう他者を攻撃しているように見える。リストラが始まった会社内と似ている。

 皆が保身と引き換えに他人の不正をたれ込むようになると掃除は進むが、足の引っ張りは大抵共倒れで終わる。

 話をローカル線に戻すと、私は廃止ということになるだろうなと思う。JRは採算の取れる都心部路線に集中するだろう。 

 税金も含め、全体からの穴埋めの時代は終わった感がある。

 銀座が観光地化している。

 パンデミック前は中国人だらけだったが、今の土日の銀座は国内の郊外・地方ナンバーで溢れている。

 今月は所沢、入間、筑波、横浜をよく見かけ、青森や長崎もいた。さすがにその距離になると何で車なのか気になる。車種的にも小さいセダンで車椅子の人を乗せているとかでもなさそう。

 銀座が全体的に雑多な感じになってきていて、元々レジが遅い日本のデパートはますます意味も無く時間を消耗するようになってきたので、可能な限りオンラインで買うことにした。

 オンライン購入の問題はアマゾンだけでもダンボールが多いところに、更にダンボールが増えること。

 いっそ店頭に自動販売機でも設置してくれたらイイんだが。

 昔と違って販売員の人としての魅力が激減し会話や触れ合いによる価値が薄れ、サービス自体も結局は商品を包んでレジを打ってとスーパーと変わらないことしかしていないので、時間がかかるというデメリットの方が大きくなってきた。

 それに冬場はめまいがするほど暑いし。

 分給換算すると1,500円/分の私にとって、1分待たされると販売員1時間分の労働対価相当額が失われ、5分待つと多くの特典(ポイントや割引とか)が相殺されるかマイナスとなり、8分待つと販売員の日給相当額が失われる。

 言うまでも無く富の再分配の財源が失われる。

 だから自動販売機にした方が国(国民)のためになる。

 もうちょっと生産性を高めてもらいたい。この3年で更に低下したように感じる。


 エルメスのメンズ製品のショーが必要なのか(笑)。特に日本で。

 婦人物はいずれ頭打ちになるだろうから、売上を伸ばそうと思ったら「あとはメンズ」という流れはわかるが、まず最初にやるべきは国内の買い付けのセンスを上げ、幅を拡げることじゃないか。

 イチバン無難で地味な「公務員の休日」みたいなものを選んでいる印象しかなく、選択肢があまりにも少ない。

 カタログを見ると「ほー靴だけでもこんなに沢山種類があるのか」と驚くも、アレもないコレもない(その店舗に限らず国内で買い付けがない)なので、ショーより先にソコを頑張ってもらいたい。

 と真っ向からメンズ買い付け担当者に言ったら恐らく「日本の顧客層に最適化している」と返ってきそうな気がするが(どのブランドも同じ)、エルメスの場合は奥さんや彼女のバーキンのためにつべこべ言わず(笑)目の前にあるものをせっせと買う(しかない)ので、男性にも人気があると思い込んでいる可能性が高い。

 特に転売業者はセンスなんて問わないだろうからますます。

 エルメスの購入履歴は海外と日本はつながっていないらしく、それもあって(かつ円安とパンデミックが手伝って)海外旅行組が国内で仕方なしに買うから余計に気付きにくい。数字上は「売れてる」となるから。もし購入履歴が世界合算でそれを元に世界中どこでもバッグが出てくるんだったらお金持ちは皆海外で買うようになり、国内セレクトのまずさに気付くのも早いだろう。

 という具合に客観的な軌道修正機能が働いていないので、ショーをやってもアレもないコレもないで、今後の円高に乗って再び売上は海外に流れるんじゃないかと私は感じる。

 昔からどこのブランドも、海外から来た人達が「日本はいちばんイイ商品がナイね」と言う。国内買い付け担当者は「日本人にはこういう無難なのがちょうどいい」と分析したつもりだろうが、それによってインターネットで言うところのフィルターバブルが生じ、日本人顧客はそこにある無難なセレクトの中から選ぶため、その結果もともとの民族・文化的傾向と相まって個性のない“制服”化する。

 で、ツマラナイと感じた人は離れるので、その買い付け担当者のセンスで十分な客が入れ替わるだけ。

 個人的に本来は好きなバーバリーも、国内買い付けがショボく魅力的な品は決まって「オンラインで」(イギリスから届く)とすすめられる。

 ヴィトンは他ブランドよりもしっかり揃っている感があるがそもそも好きなものが少ない。

 エルメスは欲しい物がない中で頑張って買い物している(笑)ので、選択肢を拡げてもらわないと、春夏は全く買う物がなく、次の秋冬もそろそろ似たようなモノが溢れ困る。