「冬のコロナ大感染、わかりきっていた危機になぜ日本は対応できなかったか | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンライン」

感染症が冬に大流行するのは、一般庶民でも知っている「常識」だ。

 細かく言うとウイルス性の感染症がだが。菌は高温多湿の夏だから。

 コロナウイルスがはやり出した昨年02-03月頃も、あれだけウイルスは湿度や紫外線に弱いと常識が語られていたにもかかわらず、夏場にいわゆる第二波が来たもんだから「夏には収束する」が通用しなくなり、更にはアメリカ・フロリダなど多湿地域でも急速に感染が拡がったために、湿度についてあまり語られなくなっていた。

 ※フロリダはリゾート地ということもあり無防備だったことが原因だろう。

 そのまま気がついたら冬が来た感じ。

 私は今でも欧米に比べアジアの感染が抑えられているのはUV量が多く多湿だからだと思っている。しかしそれらの環境要因よりも「民度の高さ」を誇りたいという日本人の精神性が多くの情報を曇らせている気がしてならない。

 夏以降、欧米のマスク着用率が高いにもかかわらず感染拡大が続いているのは、湿度の低さによってウイルスが舞いやすく、マスクをしていても鼻や頬の隙間から入り込みやすい、またはウイルスの飛沫の水分が飛びやすくマスクの目を通ってしまうという可能性がある。或いは現地のマスクの性能が低いこともあり得るだろう。

 そうなると再び空気感染するのかという話になる。

 ほとんどマスクを外さない日本人にも、冬になって感染者が急増していることから、この可能性は否定できない。

 空気が乾燥すると鼻のウイルス排出機能も弱まり、免疫力自体が下がるという身体側の変化もある。

 加えて、なぜマスクを外さない日本の病院内(医療従事者間)でクラスターが発生するのかという問いと併せて検討する必要がある。バックヤードでは無防備でずさんなのか、或いはそもそもマスクの効果はどの程度かという再検証。

 結局のところ外的要因が多すぎて絞りきれないまま迷走している感じ。