「【速報】国籍超え「戦争反対」 ウクライナ、ロシアの出身者ら」

 ウクライナ人による戦争反対の訴えは当然なので、ロシア国外にいるロシア人による戦争反対運動の様子をロシア国内のロシア人に見せることが効果的かと思う。

 外で起きていることを外にいる国民から中にいる国民に知らされる方がインパクトがある。

 そもそも戦争をするなんて知らされないまま駆り出され戦争開始となり、ウクライナで捕まったロシア兵の動画然り。

 外と関わりの無い人は特に国外での出来事に疎いため、実際に戦っている相手側の主張は素直に受け止められない人が多いから。情報戦が盛んになると「どうせまたフェイクニュースだろう」「ウクライナ人が大袈裟に騒いでいる」と取り合わない人も多い。

 それが同じ国民が言っている事となると話は別。

 ロシアの大統領の独裁によって引き起こされた戦争は、ロシア国民の手によって止めさせる方が良い。

 外国からの制裁や軍事圧力では、プーチン大統領のような利己的なナルシストタイプはますます敵対心と自己顕示欲が増し、ロシア国民が飢えようと全ての財源を使い果たしてでも戦争を続ける可能性がある。自分のプライドのために。

 だから、例えウクライナ全土を制圧したとしても、生涯抵抗し続けるだろうウクライナはおろか、ロシア国内さえも統治困難になる(すなわち「ウクライナとの戦争に勝つことで、一国のリーダーとして負ける」という)ことを解らせなければ、プーチン大統領はこの戦争がロシアに何の利益ももたらさないことを本質的に理解しない。

 ナルシストの問題は全ては自分が中心なので、ストーカーで言えば「オレと一緒になれば君は幸せになれる」という前提と同じように、本気でウクライナを「ナチス」(プーチン大統領はウクライナの現政権のことをそう呼んでいる)から解放するための正義の戦いだと思い込んでいる可能性もある。

 究極のところ「オレが終わるときは世界が終わるときだ」という思考かもしれず、最後のボタンを押さない保証はない。

 だから西側が正面から対峙するよりも、ロシア国内での反戦・反政権運動が高まるように持っていきたいところ。