「年間出生数、初の80万人割れか 「日本政府はいったい何をしてきたのか」辛坊治郎が苦言 ニッポン放送 NEWS ONLINE」

 コロナ対策で出会いがなく結婚や出産が減ったのは、政府が悪いのか(笑)。

日本では、フランスのようにシングルマザーが社会的に広く許容されているという土壌がありませんから、結婚せずに子供を産むことはなかなか難しいのが現実です。コロナのせいで生まれてこなかった子供の数は何十万人単位だと思いますよ。コロナの影響は大きいです。コロナ対策で救った命の数と、コロナ対策のせいで生まれてこなかった命の数を比較すると、コロナ対策のせいで生まれてこなかった命の数のほうが多いはずです。これは日本の将来にとって大問題ですよ。日本政府はいったい何をしてきたのでしょうか。

 仮にシングルマザーが許容される社会であったとしても、未だにほぼ全員がマスクをしているという日本人の慎重な性格からすると、コロナ禍での出産(妊娠)は先送りする女性が多いと思うんだが。病院さえ行きたくないという人が多かったのだから。

 交絡因子を考慮する必要がある。

 「コロナ対策が」ではなく、女性が出産を望んでいるかどうかが先。

 もともと「結婚って本当に必要なのかな」とか「子供はいらない」とか「子供は好きだけど子育ては無理」と思っていたところにコロナ禍がきて、「無理する必要もないな」「急ぐ必要もないな」と思いとどまった数も多いだろう。

 もしそうだとすれば、生まれてきたはいいものの愛されずに育つ子供や、十分な教育を受けられず大人になって困る子供の増加を抑えたかもしれない。

 多面的な分析が必要。

 これはお店でアンケートを採る時の問題と同じで、アンケートに答えてくれる人とは今でもお店に来てくれている客なので、評価の平均が実体平均を上回る。気に入らなくて来なくなった客の意見が含まれないから。

 というわけで「コロナ対策が」よりも女性の本音・本心を汲み取る方が先。

 ココ数年で特に「政府はいったい何をしてきたのか」と言ってればもっともらしく聞こえるグレタ・トゥーンベリ系の主張が増えた気がする。