「東大程度が目標の教育なら日本は間違いなく沈没する AI世代の人材育成は「正解のない問題」への挑戦が基本(1/6) | JBpress (ジェイビープレス)」

 商談などで考えてみたらよい。デリケートなやり取りで「この部分は、まあちょっとアレですので、ナニがまあ好転しましたら、その・・・」というような言葉をどうやって自動翻訳するのか。
 ちなみに、上に記した「この部分は・・・」というセンテンスを、とある自動翻訳システムに入れてみると "This part is a little bit of that, so if Nani improves, uh..." どうしようもない。これで「完全な商談だ」と勘違いして破産するのが趣味なら個人の勝手ですが、他人様、いわんや日本全体を巻き込むようなことは罪ですから、控えなければならない。

 グーグル翻訳だと確かにそう出る。

 DeepL翻訳ツールでは

"This part is a bit of a mess, so when things get better, we'll..."

と出て、それほどヒドくない。

 ChatGPTに日本語で入れると、

理解しました。おっしゃっている文脈では、「まあちょっとアレです」という部分があり、その後に「ナニがまあ好転しましたら」と続いています。「まあちょっとアレです」という表現は、具体的な内容が不明ですが、何か問題や困難があったことを示唆しています。その後の「ナニがまあ好転しましたら」という部分では、何か良い方向に変化した出来事を期待している様子が伺えます。この場合、具体的な内容や状況が不明ですので、どのような好転が起きるかは推測するしかありません。もし具体的な情報を提供していただければ、それに基づいてより具体的な回答をお伝えすることができます。

と返ってくる。

 この読解力は、最近多い空気(行間)が読めない人達よりは随分レベルが高く、一度ChatGPTの文脈理解を通した後英語に翻訳すればずいぶん精度が上がるんじゃないか。

 で、やってみたら、

"This part is, well, a bit uncertain, so if something turns out well, then, um..."

と返ってきた。

 この英文をグーグル翻訳で日本語化すると、

この部分は、まあ、ちょっと不確実なので、何かうまくいけば、そうですね...

となる。

 悪くない。

 ヒト同士の(本来の高度な)コミュニケーションに期待される理解力・翻訳力に達するには時間がかかったとしても、日本人の国語力・読解力・理解力の低下に対し、相対的にAIの価値が上がる(すなわち偏差値が高まる)ということは十分に考えられる。

 AIを使いこなせる人が出てくると特に。

 AIが万能だとは全く思わないが、思いの外急速に「ヒトリストラ」の方向に向かっている気がしている。