「ANAHDがドローン配送 規制緩和で22年度にも: 日本経済新聞」

22年度をめどに、人口が密集する地域でも目視者なしでドローンを飛ばせるようになる見通し。

 いずれはそうなるにしても来年か。ちょっと驚いた。

 車など重いものは引き続き陸送だろうから、長距離輸送の全部が全部ドローンに持って行かれるわけではないにしても、十二分に流れを大きく変える展開。

一般の汎用ドローンの10倍以上となる120キロメートルの距離を最高時速240キロで飛べるドローンの技術を持つ。

 札幌〜博多(2,140キロ)を約9時間で輸送できるようになるなら大事件級。獲れ立て海産物とか活気づく。

 長距離運転手が何人もリレーする必要もないし、そもそも渋滞もなければ、途中経路で災害が生じても影響を受けない。気になるのは台風くらいか。

 アマゾンは輸送距離を縮めるために全国各地に倉庫を持っているが、そのうち土地代などの固定費用よりもドローン輸送費の方が安くつき、再び一極集中へと反転するかもしれない。地価にさえ影響を及ぼすレベル。

規制緩和後も、有人地帯では政府が認証した機体と資格を得た操縦者しかドローンを飛ばせない。

 今後開設されるだろうドローン操縦の国家資格は強い“引き”が見込める。

 航空危険物の規制が厳しくなり、この数年沖縄などの離島への輸送日数が後退しているが、ドローンの場合無人なので、船と飛行機の中間くらいの制限になるんじゃなかろうか。だとすれば再び離島への輸送も早くなるどころか、東京から翌日なんてことも実現するかもしれない。