「橋下徹氏、感染者数激減に「専門家も人流にこだわらずに素直に反省しながら、理由を検証してもらいたい」 : スポーツ報知」

今回、明らかに8月に人流はそれほど減っていないのに一気に急減したわけですが、専門家の皆さんは『不思議だ』とか言っていた。

 ワクチン効果だろう。

 日本人の場合海外と違ってワクチン接種済みでもほとんどの人が外でマスクをしているので、あまり人流の影響を受けない。電車で感染爆発が起きない理由と同じ。そこにワクチンが加われば当然に感染率は下がる(防御力が上がる)。

 どんなにデルタ株の感染力が強くても、ブレークスルー感染が生じると言っても、それでもワクチンには一定の効果がある。それは医療従事者に感染爆発が生じていないことを見ればわかる。

 中にはワクチンを接種したことで感染しても症状が軽く気付かないままという人もいて、多少新規感染者数の数字を押し下げている可能性もあるが(よって頻繁にPCR検査を受ける医療従事者の数字を見る方が良い)、ワクチン+マスク効果によって、飛沫を吸い込んでも感染価に満たずワクチンと自然免疫系が最大限に機能し、感染に至らないと考えられる。

 感染とは免疫系が対処できない量を体内に取り込んだ時に起きるものなので、どんなに高い防御力を持つワクチンを打っても、例えば点滴で免疫系が追いつかないほどの速度で大量に病原体を流し込めばいつかは感染する。

 テクノロジー系で言えばオーバーフローの状態。人によってさばききれる限界値(免疫系の対処能力)は異なり、対処能力を超えないレベルに曝露(体内取り込み)量を抑えることができていれば感染しない。

 よってワクチン+マスクの二重防御がスタンダードな日本では、ワクチン接種率と新規感染者数の推移において海外と同じグラフは描かない。

 07月までの接種数増加ペースで行けば08月中には感染減となる見込みだったが、07月下旬以降伸びなくなり、モデルナ製の異物混入騒ぎもあり、修正版の予想から僅かに遅れたペースで進んでいる。