緊急事態宣言明けの飲食店。

 銀座は08月頃から特にヒトが増え、夏休みだからかなと思っていたが09月も変わらず多く、先月末に緊急事態宣言が解除された後、歩行者天国も再開され更に増えた。

 デパートの中もヒトが多く、1年半冬の時代を過ごした化粧品売り場の売上げも戻りつつあると聞いた。年末に向けてのおでかけの準備に入ったと思われる。

 が、過去ずっと予約は取らない上いつも満席で順番待ちだった中央通り沿いのいくつかの飲食店の人気の席は緊急事態宣言が解除されてもガラガラ。3回行って3回とも1組〜2組で、30分もしないうちに貸し切り状態。

 銀座ではないがある有名な鉄板焼きは営業制限完全解除後も18〜21時の間客は我々の席のみで、帰り際そのまま片付け始めた。

 一方普通のカフェなどは割と客入りが良い印象なので、高級店に行く客層の意識が変わったのかもしれない。

 「緊急事態宣言のせいで」はとうの昔に通り過ぎていたっぽい。よくあること。

 タワーマンション組は、外で飲食できない期間に家(内装やカトラリーとか)にお金をかけるようになって、眺望の良さに加え居心地の良さやムードも手に入れたんじゃないだろうか。そもそも家の方が景色が良いというヒトがタワーマンションの上層階の数(戸数×住人)だけいる。

 半年くらい前からデパートのお酒売り場が満員電車のようになっているのを非常にしばしば見かけるようになり、去年から「家で飲むヒトが増えている」とは聞いていたし必然的な流れではあっても、デパートの売値でお酒を買う層が家で飲むことにお金をかけだしたという変化が社会(消費動向)に与える影響は大きい。

 中には単にGOTOキャンペーン待ちで外食待機という人もいるかもしれないが。

 日本人はあまり家にお金をかけないヒトが多い。下手すると何千万円の車に乗って、家は小っちゃいアパートとか(笑)。こういう人はバレーサービスのあるホテルを好む。レストランからすれば、登場した時点でお酒を飲まない=お金を対して使わないことが決定してしまうんだが(笑)。家より車という人は見栄っ張りなのか、ホームパーティーの文化がないから家にお金をかけても見せびらかすことができないからか。

 私は20代で最初に家を買った時から自宅にお金をかける派。車は家の価格の10-20%までと決めている。そこのバランスが私には重要。

 一度家にこり始めると、あまり外に目が向かなくなる。特にグラスやカトラリー、照明にお金をかけるようになると、外で飲食するのが惜しくなるどころか、安っぽくて居心地が悪く感じるようになる。それでも以前は習慣的に外食していたが、しばらく間を空けるとなけりゃないでいいものと化する。

 ティファニーでも「食器の売れ行きが好調」と聞いたので、何かそういうことが世間でも起きているんじゃないかと感じている。

 というわけで、私は引き続き都心5区のタワーマンション需要は上がり続けると予想。