ブロンドとブロンズ。

 少し前、世間がフィギュアスケートの話題で盛り上がっていた頃、改めて気付いたことがある。

 明るめの茶色い髪の毛の外国人女性を「ブロンド」と呼ぶ日本人が結構多い。昔から。

 「ブロンズ」(胴。すなわち茶色)と勘違いしてないか(笑)。

 ブロンドは金髪。ゴールド。

 「プラチナブロンド」という場合は白金。プラチナ色のゴールドだから、いわゆるホワイトゴールド系の色。

 全て言葉通りなんだが、ブロンド(blond)とブロンズ(bronze)を混同している人が多いっぽい。lとrで発音もまるで違う。

 去年もあるブランドブティックで「私の周りは外国人女性が多くファッションの話がしやすい」という話を男性スタッフにした際、「うちにもブロンドのスタッフがいます」と言って紹介された外国人女性スタッフの髪の毛の色は茶色だった(笑)。

 私がすぐさま男性スタッフに「彼女の髪の色は茶色ですね」と言ったところ、女性スタッフは何の事かピンときたようで「すぐブロンド(金髪)って言われるんです。茶色なんですけど」と教養のない日本人に呆れた顔をするのを見て思わず笑ったことを想い出した。

 バブル時代の昭和のオッサン達が「パツキン」と呼んでいたうちの半分くらいは茶色だったんだろうなと思うと実にノスタルジックでいとをかしぃ(笑)。