「JAL、パリ貨物便シアトル経由に 燃料抑え輸送量確保: 日本経済新聞」

 何と。恐ろしく遠回り。飛ばないよりずっといいが。併せて27日からヘルシンキ線も再開するらしい。

 北周り派のJALも、今となってはあまり使われていないアンカレジに新たに人を常駐させるよりは、常設便のあるシアトルで人員を回す方が合理的と判断したか。

 モノの値段が大きく跳ね上がるだろう。

 昨年06月01日からEMSは特別追加料金を徴収していて、パンデミック前は2kg 4,500円だったのが6,100円に。そして今年の06月01日から7,900円に値上げすることが決まっている。実に1.755倍。

 今年の値上げはロシアのウクライナ侵攻前に決まっていたので、原油高と飛行距離の大幅増によって更なる値上げの可能性がある。

 留学生に実家からカップラーメンやレトルトご飯の仕送りということもなくなりそうな料金。

 海外が遠く感じる。1972年にJALがロシア上空(シベリアルート)を飛び始める以前に戻った感じ。

 このまま輸送費の高騰が続くと、長期輸送の影響を受けない物品を扱う業種は船便の検討を強いられそうだが、海上輸送もコンテナ不足によって遅延→運賃上昇を繰り返している

 海外から取り寄せたものを「舶来品」と呼んでいた時代に逆戻りしそうな流れ。

 ということから、海外製品はリッチ層のものとなり、原油を始めとするコスト高によって国産品も値段が上がる(または資材不足で生産量が減る)ため、可処分所得の差以上に生活水準の格差が更に開く方向性。

 ちなみにネオンの7割はウクライナから。パソコンやスマートフォンなども値上がりするだろう。