「小林製薬「紅麹」問題で露呈した“機能性表示食品”の闇 「メーカーが“科学的根拠”を届け出ればほぼ認められる」仕組みの問題点 | マネーポストWEB」

 「闇」でも何でもなくて、ただ単に知識がナイだけ。

 機能性表示食品とは、既に効果効能がはっきりしている成分を1日あたりNmg以上含有しているサプリメントは自発的にその成分の効果をうたえるというものであって、国の機関が個々の商品の品質を保証するものではない。

 例えばアスタキサンチンには目のピント調節をサポートする効果があるとか、紅麹にコレステロールを下げる働きがあるとか。

 テクノロジー業界で言えば、USB 3.0の規格に準拠してますよと同じ。

 規格に準拠しているだけで、品質が良いか・欠陥品(初期不良など)かは問うてない。

 トクホと違って個別審査を受けていないことが問題だとし、機能性表示食品を廃止しようという流れになったとする。

 そうなると昔に戻るだけで、トクホかただのサプリメントかと分かれるだけで、圧倒的大多数を占める「ただのサプリメント」は何の保証もなく、今回と同様の問題が起こりうる。

 よって機能性表示食品がどうこうという話ではなく、サプリメントを製造する工場の品質水準の問題。

  サプリメントは食品という位置づけなので、言って見ればサバにはDHA、EPAが含まれていて循環器系に良い作用がありますよと言われて食べてみたらアニサキスに当たったんだけどどうしてくれるんだという話の方が近しい。

 死者が出ているので、それの重大版。

 今回の場合、飽くまで小林製薬の製造過程に問題があったのであって、紅麹の成分の効果効能を否定するものではないし、機能性表示食品だからどうこうという話でもない。

 そこで機能性表示食品の闇を説くのは、包丁で人を刺したという事件が生じたら「包丁を規制しよう」という論調に似ている。