「「ジム、来たらいいわ」亀田興毅さん、いじめ苦しむ子に伝えたいこと」

 いじめられっ子だったと聞いても驚かない。この業界は基本はそうなのかなと思う。

 精神性を学ぶために幼少期に武道に入門するというのは割と一般的だと思うが、過酷なトレーニングや痛みに耐えてまで(かつ先進国で大人になっても)続けるかというと、肉体的に強くなりたくてたまらない何かがないと続かない。

 どうしても“力”で勝りたいという何か。

 黒人貧困層や南米貧困層など、とにかく強くなるしかない、やるかやられるかみたいな環境にいれば選択肢がないにしても、先進国の教育・文化的傾向から見ると、通常は力で勝ることに専念するより、どこかのタイミングで闘争・紛争回避能力を身につけることにシフトする。

 “力”にはいろいろあり、何が何でも権力によって支配したいという人もいれば、何よりもの力でねじ伏せたいという人もいる。いずれも生い立ちから来るものだろう。

 そのエネルギーは凄まじく「コンプレックスがバネになる」はそうなんだろうなと思う。

 私も少しはそういうものがあればもっと大きく強く動けたのかもしれないと思うことがよくある。20代くらいの頃を振り返って。何というか若さとか競争意識がまるで足りなかった気がする(笑)。10代の頃はもうちょっとアグレッシブさがあったんだが。

 もともと「悔しい」といった一般的に競争意識に結びつく感情に乏しく、下記の記事中の動画を見ると、このブルドッグと私はどこか似ている(笑)。

 多分ブルドッグ側から見ると、何も競合していない(笑)。

 ブルドッグとは元々は牛と戦わせるために育てたらた品種で、噛む力は強い。噛みついたら離れないよう鼻が低い。本質的に備わっている闘争心は強力だが、牛と戦わなくなって気が抜けたのか(笑)、おっとりしている個体がほとんど。

 というわけで自分に足りないものは自分で補っていくしかない