「大和証券、初任給40万円も 実績次第で年収5千万円:朝日新聞デジタル」

 「おっ」と思って読んでみたら、

30時間分の固定残業代を含む
自社の資金で株や債券を運用する自己売買部門のトレーダーやIT分野に携わる人材を想定して設ける「高度専門職」が対象。

の条件でか。25.5万円→40万円と聞くと大きな変化だが、高度専門職で40万円なら、フツーの新入社員は10万円くらいに切り下げるのか。

 もちろんそうはしないだろうが、要はそこの差が小さいと、どれだけ勉強してもそんなもんなのかと、高度専門職に就こうという人が増えていかない。ただでさえ若者がガツガツしていない時代なのだから。

 アメリカだとITSSレベル2(基本情報技術者試験程度)で平均年収800万円。レベル2とは初〜中級レベルで、日本だと中高生の合格者もそれなりの数いる。

 日本人は勉強のレベルは高いが、1人当たりの稼ぎ出す力が乏しい。その分欧米に比べて1つの仕事に対し必要な人員が多く、利益が分散され給与が上がらない。給与が低いから優秀な人材が集まらず、「利益」に対する思考が研究開発費への投資よりも削減に向かいがち。収入が増えないなら削るしかない的な。その結果競争力も下がる。

 小中学校あたりから「稼ぐ」ということをもう少し意識させる教育を取り入れた方がいい。