「「224人の子の脳」3年追って見えたスマホの脅威 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準」

この調査では子どもたちの知能指数を、16歳以上の被検者では世界標準の知能検査であるWechsler Adult Intelligence Scale-Third Edition (WAIS-III)で、それ未満の被検者では同じく世界標準の知能検査であるWechsler Intelligence Scale for Children-Third Edition (WISC-III)を使って計測しています。その結果、インターネット習慣の頻度が高いと、3年の間に言語性知能が低下することもわかりました。

 言語性知能が低下するのか。「類似」や「理解」が低いと先日のアレと本日のコレの関連性や文脈理解が乏しくなるため、説明や補足に必要以上に時間を取られ、企業(に留まらず社会全体)の教育コストが嵩む。そのコストを吸収する努力よりも切り捨てて機械化を選択できる(その費用が下がってきた)時代なので、10年後の失業率は相当高いかもしれない。

 といういつもの私の文章のように()書きの補足の方が増えていく時代。例えるならドラマのシーズン1から見ているのに、シーズン5から見始めた人と理解の範囲と深さが変わらず、毎回説明しないと伝わらない的な。点が線になっていかない感じ。

スマホを毎日高頻度に使う子どもたちの脳は、3年間という期間でみると大脳全体の発達がほぼ止まってしまっていたため、勉強しようがしまいが、睡眠を充分にとろうがとるまいが、学力が上がらなかったと推測できます。

 既に大人でも幼稚な脳が増えている。経験不足からくる思慮の浅さとは別に、この記事の言葉を借りると、勉強しようがしまいが、睡眠を充分にとろうがとるまいが大して変わらないだろうなという、脳の構造上の限界のようなものを感じることが増えた。

 10年前の20代前半〜中盤は、日常的な環境刺激の乏しさから脳のシナプスがつながっていないだけで、刺激を与えさえすれば発火し、軌道に乗ればむしろ他の世代よりもスマートにこなす印象があった。

 それに対し今の20代前半〜中盤は発火させようがない印象を受けることが多い。例えばコート→上着の順で着せようとする人とか。観察力も思考力も著しく低く期待できない。

 もしそれがスマートフォン世代の脳の未発達によるものなのだとすれば社員教育等で改善は見込めない。

 そのうち企業の採用試験はMRIとウェクスラーが最も合理的・効率的という話になるかもしれない。私はとうの昔にその結論に至っているが、良くも悪くも昭和世代は努力と根性で何とかなるという考えの人が多く、そのお陰であまりこうしたデータと真面目に向き合わずに済まされている感もある。

 経営陣がアレも無駄コレも無駄世代に入れ替わる頃には、入社数よりリストラ数の方が増えるんじゃないか。

と不安になってみる。