ワクチン接種率と入国時の待機(隔離)免除。

 昨日のデータ更新で日本のワクチン接種率がドイツを超えた。

 今週中にイギリス、フランスを超え、今月中にイタリアを、来月上旬にはカナダ、中国を越え、この表では2番手に付く見込み。

 今月からファイザーやモデルナのワクチン接種完了済みの人は、日本への入国時の待機(隔離)が免除されることになった。

 先月までは、日本でワクチン接種完了していても、例えばパリに行って戻ってくれば3日間政府指定のホテルで隔離されていた。ロシア(モスクワ)の場合は6日間。

 これが免除となったので、ビジネスも動き出すだろうし、航空各社の運航も再開・増便が期待できる。

 日本にいる(住民登録のある)ロシア人はファイザーかモデルナ製ワクチンを打っているので世界中有効だが、問題はロシアでスプートニクVを打った人達は、ほとんどの国で無効なこと。すなわち接種済みとみなされないということ(2021年06月29日にも書いた)。

 そうなるとスプートニクVを打っても意味がないから、海外に行ける(入国できる)うちに行ってファイザーかモデルナ製ワクチンを打ってこようという人達が増える。

 見方を変えると、日本は余剰在庫を有料でそのサービスに割り当てたら儲かるんじゃないか。

 接種希望者が徐々に減ってきていて集団接種会場を今月中に閉じる自治体が多く、そのうち3回目接種分のワクチンも入ってくるし、来年には日本製ワクチンも登場するだろうことから、在庫過多になる可能性が高い。

 というわけで、観光各社は政府と擦り合わせて、ロシア人が日本で(有料で)ワクチンを打てるプランを打ち出したら感謝もされ外需も期待できると思うんだが。そうすれば税金から購入したワクチンのうちのいくらかは現金化できる。

 税金とは使った分だけ取り返さないと、最終的には増税で調整されるので、結果としては「有料だった」ということになる。今は無料に見えるだけで、いずれ消費税増で徴収される可能性がある。