「JAL ロシア上空飛べず...共同運航停止 ウクライナ侵攻で」

 領空の飛行を禁止した国には、対抗措置としてロシアも禁止している。

 今のところ日本は禁止してないので日本国籍の飛行機はロシア上空を飛べる。一方EU諸国は禁止しているので、ロシア上空を飛べず大陸を横断できない。

 だからJALの羽田〜パリは飛べても、エールフランスの羽田〜フランスは飛べないという状態。

 南回りだと地球のイチバン膨らんだ部分に向かって飛ぶことになるので、メルカトル図法の地図で見るより遙かに距離が伸び、時間とコストが増大する。

 ということから、「日本国籍の飛行機なら飛べる」は、最も儲かる欧州線をJALやANAが独占できることを意味し、パンデミック下の減便で大打撃を受けている航空会社にとっては大きなチャンス。

 問題は岸田政権がアメリカの後を追いそうなところ。

 ※アメリカは今日禁止を発表した。

 「日本もロシアに制裁を加えてダメージを与えるべきだ」はもっともだが、この点だけを見ると、日本よりもロシアの方がダメージが少ない。彼らにとってロシア〜日本線を除き、日本上空を飛ばなきゃいけない線がゼロだろうから。

 一方日本はロシア上空を飛べなくなると、アンカレッジ経由で2倍近い距離を飛ぶ必要が出てくる。欧州線全てが。

 或いは中国など制裁に加わっていない国を経由する必要があり、ロシアに制裁を科したら中国が勝利したという結果を招きかねない。

 というわけで、私はこの点だけは制裁に反対。