世界の飛行状況。南回りは最善策か。

 FlightAwareを見てみたんだが、カタール、UAE(ドバイ)付近の密集を見ると不安になる。

 平面図なので、高度の違いは見て取れないから余計に密集しているように感じる面もあるが、ほとんど欠航になっている欧州線が全部南回りで飛んだらどうなることやら。パンデミックから回復すれば軽くこの10倍にはなる。

 ロシア国内で戦闘が起きているわけではないので、スカスカのロシア上空を飛びたいところ。

 交流を断つということで、対ロシア線を欠航する分には構わないが、対欧州線まで進んで波を被る必要はない。

 中国を横断して欧州に向かうにしても(懸念は前稿)、ウクライナ上空が飛べない上、黒海付近も危険を伴うため、北半球は飛べないエリアが多い分密集しやすい。中東情勢の影響も受ける。

 欧州〜米国線はロシアと反対向きに大西洋上を飛ぶだけなので何の影響も受けないから、彼らは「ロシアを締めだそう」で制裁力と「西側結束」感が勝るんだが、離れ島の日本はダメージの方が大きい。

 政治的ないわゆる「西側・東側」で言えば日本は西側についていても、地理的に言えばド東すなわち極東なので、西側外交がそのまま適応できるわけじゃない。

 そこは外交ルートで西側諸国へ事情を説明しつつ、岸田政権には合理的な判断を下してもらいたい。