バブル期超えのスパーク。

 知人女性とふと立ち寄ったある国産ブランド化粧品のブティックの柱(に埋め込まれたモニタ笑)を眺めていたら、限定アイシャドウが全色バブル期超えのスパークで景気の良さを感じた。

 キラキラのラメというよりギラギラ。

 これまで何度か派手な時代だと書いたが、バブル期のように社会全体が好景気だったのとは異なり、全体で見れば景気はイマイチでも、ラグジュアリー分野は過去最高益を更新し続けていて、2極化が進んでいる。

 高度成長期のように全体が底上げされている時はお金の使い道も分散されるが、一部の層が突出して青天井に向かっている時は、特定分野に消費が集中するためそれらの業種が勢い付く。

 シャネルやエルメスなどのハイブランドがまさにその代表例。

 化粧品カテゴリで言うと「マスクをするようになって化粧をしなくなった」という人達と、「することないからSNSに写真をアップするのにメイクにお金がかかる」という人と分岐している。

 すなわち化粧をしなくなった人と、以前にも増して化粧をするようになった人達といて、どっちのグループに所属しているか(身近な人がどちらか)で、世間の見え方が変わる。

 パレート(80:20)の法則に従えば、

  売上の8割は全顧客の2割が生み出している。

  商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。

ということなので、所得上位20%の動向で方向性が決まると言え、厳密に言えば所得上位20%に所属しているか否かで景色が変わると言える。ひいては認知につながる。

 上位20%とは偏差値で言うと58-59以上。IQ(標準偏差15)で言えば112-113以上。

 学力偏差値で言えば大凡MARCH以上。

 ま、感覚的にそうかなと思う。

 若い女性達の一部または多くは、夜の仕事やパパ活・売春で稼ぎ、所得統計に出てこない生活をしていて、実際には平均的なサラリーマン男性よりもイイ生活をしていたりする。

 ということから、ゆるフワかつミニマリズムな方向だと思っていたら、ギラギラのスパーク&スパンコール+シャネルが当たり前という世界もあり、どちらかというと後者が景気をひっぱっているという現実が見えるところにいるかそうでないかで世界観(かつ相場観)が変わってくるという時代に生きている。我々は。

 ちなみに冒頭の国産ブランドのスタッフがつけていたパープルのマスカラが綺麗だった。いっそ黒い髪、黒い眉毛、黒い瞳の方がパープルが際立ってミステリアスで良い。