チャーリーのエルパト-シーズン4- 第一話 いっそセレナーデ。

 チャーリーのエルパト-シーズン4- 第一話

 いっそセレナーデ

的な。

 窓辺の彼女に向かって、ギターを弾きながら唄う男。投げつけるんじゃなくて。男は家の外(蚊帳の外?)なので、 「災害級の暑さ」を誇る今夏では細心の注意を払う必要がある(笑)。

 何を唄い、何を奏でるのか。

 いかに美女とシャンパンを愛しているか。

 エルメスと関係ないじゃないか。

 仰るとおり(笑)。

 私にとっては、美女とシャンパンを愛したその先にエルメスが存在するのであって、エルメスを愛したから美女とシャンパンをとってつけたんじゃない。

 エルメスと食事の関係で綴ったソレと同じで順序がある。

 一方で、テーラーで仕立てたスーツと私は美女とシャンパンの手前にある。何ならスーツ姿で生まれてきました的な。

 美女と出会ってから着替えても遅いし、シャンパンを飲んでから着替えるもんじゃない。

 シャンパングラスを手にするときには既に仕上がっている必要がある。既に出来上がってる必要じゃなくて(笑)。

 そして男は愛を奏で花を贈り、シャンパンを注げばたちまち星達は夜空を舞い、その輝きのかけらを踏みながら2人が腕を組んで訪れるのがオレンジ色のブティック。

 晴れ舞台。

 ロマン溢れる旅路の終着駅とでも言おうか、エルメスはフィナーレに相応しい。

 言い過ぎか(笑)。

 ※ちなみにこれを書いているのは午前08時台でありお酒は飲んでない(笑)。

 価値の高いモノ欲しさに愛を語るペテン師は山ほどいるが、そのモノひいてはブランドに敬意をはらっている人は多くない。

 愛とはお互いが良くあることを望み、どちらか一方が欲するだけのものは欲求・欲望の対象でしかない。

 チャーリーついに愛を語る。

 全米がワロタ的な。


 宅急便とか佐川急便とか郵便局とかアマゾンとかピンポンピンポン鳴りっぱなしで、このテンションを継続するのが困難な状況にあるため続きはまた今度(笑)。


 久しぶりにインターネット上のエルメス情報に目を通してみたところ、このステージ(着地はバッグ含めて年間800〜1,000万円あたりを予定)の一般的なお悩みとして、年末にケーキがもらえるか(笑)、イヤーズギフトがもらえるかというところにあるっぽい。

 特に年間購入額いくら以上と決まっているわけではない様子で、他の顧客との相対評価(すなわち偏差値)が高ければというところ。確かに全体の勢いや相場観を知る指標になる。

 が、そこは書いている人が一定数いるし、もらったら「もらった」と事実を書く(記録する)だけなので通過点の1つとして捉え、私の役目はもっと目に見えない領域の分析・推察・予測、そして相応の結果を出すこと。

 前々シーズンで試してみたかったことの1つとして、研修生からバーキンやケリーは出るのか。これは今もなお非常に興味深い。

 もし出てくれば、もはや世間の言う“担当さん”は架空のキャラ(笑)かもしれず(既に私の中ではそのサウンドがアレルギーだが(笑))、端末に「バ(ーキン)」とか「ケ(リー)」のマーク(それ相当のもの)が表示されたらスタッフが誰であろうと在庫さえあれば出す。このマークはAI判定+スタッフ目視確認のハイブリッドと推察。

 すなわちバーキンやケリーが出る(案内される)客とは「システム適合系」であり、販売員との相性の問題ではない。

 というのが私の見立て。

 もちろんリクエストバッグはその限りではない。メゾンでリクエストしたものがデパートブティックで出るとは思ってない。言うまでもなくパーソナルオーダー品も。

 今現状、私の目には枠ありバッグは下記のように分類されているように見える。

●スーパーフリー:購入履歴は全く問わず、スタッフが端末を見ることもなく(目の前にいる客がどこの誰かも知らずに)出てくる可能性があるもの。

●店舗型顧客フリー(俗に言う「顧客フリー」):その店舗で購入履歴のある客の中から、在庫に余裕があれば(キャンセル分や対象客が枠オーバーで溢れたのも含め)出すもの。当該店舗の客であることが目で見てわかるか(覚えてもらえない人は“担当さん”のような構ってくれるスタッフを必要とする)、何か買った際に端末を見て知ってもらうか。

●クラウド型顧客フリー(初めて使う表現):どこの店舗かは問わず、エルメス(日本国内)で購入履歴があり、エルメスジャポン本社またはAIから「優良」と見なされている(ハナマルマーク)客へ出す枠。未知の店舗においては基本は端末で購入履歴確認をした後に起こりうるもの。レコグナイザーや顔認識ソフトの可能性についての考察はまたいつの日か。

●担当者取扱品:特定のスタッフにリクエスト・注文したもの。いわゆるジャストスペックやパーソナルオーダーなどの品。リクエスト・注文した後は店舗に商品が納品されさえすれば、当該担当者がいなくとも(休みだったり異動・退職になろうとも)出ると考えられる。結局のところ店対応。

 「クラウド型顧客フリー」についてはいつか詳しく書く予定だが、巷の“ホーム”の概念とは正反対のもので、客が欲しいと言ってるものがメモ欄にあり(メモってもらえるかがそのスタッフとの関係性で決まる)、余所の店舗の販売員が見た時に偶然そのスペックのバッグがあれば出すというエルメス全体で対応する顧客サービス。私の推察であり何の証拠・情報もない。

 度々書いているが、私は去年の秋以降かつ東京のことしか知らないので、それまでは本当に担当制だったのかもしれないし、もしかすると皆がそう思い込むほど交絡因子が重なっていたかもしれないし、はたまた日本人特有の誰かが言い出すと皆同じことしかしない(前に倣え)パターンだったかもしれない。

 相性が良いのであれば(買い物が楽しいのであれば)1人のスタッフから買い続けることは何ら否定しない。が、いわゆる担当者との関係を築いたから枠ありバッグが出たのか、担当者との関係を築く過程でエルメスのシステムに適合した結果枠ありバッグが出たのかは見分けがつきにくく、そこを注意深く観察している。

 例えるならば、素敵な男性に出会った女性はみるみるうちに美しくなっていく。この場合「素敵な男性」が発火装置であったとしても、美しくなっているのは女性自身であり、他の男性から見ても美しくモテ始める。

 すなわち多くの既存顧客は巷で言う“担当さん”に気に入られようと努力した結果、エルメス全体における基準を満たす顧客像になっただけという可能性がある。例:「(噂)プレタ(ポルテ)を買うと評価が高い」→「「プレタ(ポルテ)を買う」→「サイズ直しをする(特に日本人)」→「転売の可能性が低い」→「システムによるリスク評価が健全」→「優良顧客と化する」といった感じ。

 交絡因子と同じ考え方。

 で、前述の「担当者取扱品」が存在する限り、やっぱり担当者が必要じゃないかと感じる人もいるだろう。が、それは一部の人。大半の人は店舗型顧客フリー枠で十分物欲が満たされだろうことから、お金が有り余っていてイベント招待やパーソナルオーダーなど特別な顧客ランク(いわゆるVIP対応)を目指していない限り、重要ではないだろう。

 というわけで、引き続き2シーズンに渡って手付かずだった新規店舗の開拓をしつつ、上記の内容を分析・検証していきたい。シャンパンと美女への愛を語りつつ(笑)。

 ※“担当者”選び、“ホーム”選びで迷う人は「バンディットアルゴリズム」を学ぶと参考になるんじゃないかと提案してみる。