「ひろゆきさん、ウクライナ難民の愛犬を検疫無しで入国させる政府に「おいらが払ってもいいので考え直しません?」と狂犬病への懸念を訴える:中日スポーツ・東京中日スポーツ 」

「おいらが払ってもいいので考え直しません?」

 私は昔からこの考え方(スポンサー方式)は有効だと思っている。上位10%が大半を納めていて多くの国民には漠然と存在する税金と違って、感謝の対象がはっきりするから。

 問題提起はするがお金は1円も出さないという人が多く、結局のところ人ごと、丸投げばかり。

 相手に考え直してもらうためにはそのコストを考慮する必要があり、問題提起して再考してみたが現在の方法が最も最善だという結論に至った場合、問題提起自体がただのコスト化する。会議をかき回すだけの人もソレ。それで残業が発生したらそのコストは誰が負担するの的な。

 公務員に時間をとらせると、その人件費は税金となって返ってくるので、問題提起のコストは他人の労働(による納税)でまかなわれることになる。その大半が高額納税者によるもの。

 それに対し「おいらが払ってもいいので考え直しません?」はコストを背負っているので良い。

 こういうスポンサー方式を有事の際に積極的に導入したらイイんじゃないか。まずは行動が優先される時に、意志決定が早くなるメリットがある。

 この手の議論では大方次の3つにわかれる。

 ●海外から病原菌が入ってくるから外国人入国反対(鎖国を系)。

 ●何で日本人の生活も大変なのに、日本人が払った税金でウクライナ難民(ましてや犬の検疫まで)を負担しなきゃいけないのと反対(私の税金を使わないで系)。

 ●検疫すべきだ(コストをまるで考慮しない系)。

 で、最終的にはコスト(財源)が課題となり、込み入った話になってくると「そもそも避難民を受け入れる必要あるの?」という方向に向かって前に進まなくなるため、政府はある程度勝手にやるしかなくなる。国民の短絡的な意見を聞いていると将来に向けた投資外交ができなくなるから。

 スポンサー形式なら「この検疫はどこどこの誰々さんのおかげで実施されています」と知らしめることができる。

 スポンサードした金額を税額控除すれば、税金の使い道をある程度指定することができ(ふるさと納税に似ている)、高額納税者もただの納税よりも改善すべき社会の問題点に関心が高まる。

 ただし「人気のある使い道」に偏ってくるため、バランスを保つためには税額控除よりも所得控除の方が良いかもしれない。

 ※1億円スポンサードした場合、税額控除は支払う予定の税額から1億円差し引く方式(すなわち完全な使い道指定)。所得控除は年間の収入から1億円差し引く方式で、収入が減った分そこに税率を乗じて算出される税金も減るが、全額ではないので分配できる。寄付金控除か寄付金特別控除かみたいなもの。

 そうすれば、「誰のおかげか」がはっきりするので、子供を育てる親達は「お金を稼いで立派になること」よりも「沢山納税(スポンサード)して立派になること」を教えるようになり、納税とは何かという本質を学ぶようになる。