「早産で生まれた自閉スペクトラム症児の腸内フローラの特徴解明、世界初-関西医科大 - Medical meets Technology | Sysmex」

 2022年の記事だが、最近驚いたニュースの1つ。

早産児はASD発症リスク「高」
ASDはTDより腸内フローラの多様性が高く、特定の腸内細菌が発症に寄与の可能性

とある。

 この20年、腸は「第二の脳」と呼ばれていて、痩せている人の腸内細菌を太った人に移植すると痩せるとか、鬱患者に(精神面で)健康な人の腸内細菌叢を移植すると鬱(自殺願望とか)が治るなど、体型どころか性格・人格にさえ影響を与えているという研究結果が出揃いつつある。

 それらに対し何も疑っていなかったが、自閉症もとなると驚いた。ほぼ遺伝だと思っていたから。

 時を同じくしてこの20年「歯周病が全身疾患の元」という認知が広まり、歯周病は早産の原因の1つとして知られている。

 ということは、1つのパターンとして母親の歯周病→早産のリスク高→ASD発症リスク高→ASD児の腸内フローラに影響と推察することができる。

 ますますオーラルケア産業が栄えるだろう気がしている。

 古い世代は「菌」に対して「そんなもんじゃ死にはしない」みたいな考え方の人が多く、歯科医師も年齢(現在の40代半ばあたりが境界か)で菌に対する大きな認識の差がある。大学時代重視されてなかった世代との差だろう。若い歯科衛生士の方が意識が高い。

 実際はヒトは自分の毒(菌)で死ぬ。

 例えば被災地など十分に歯磨きができない環境下にあると、誤嚥性肺炎で亡くなる高齢者が多い。ただでさえ多い人で一兆個近くいるという口内細菌が繁殖し、咳き込んだ時などにそれが気管に入って、免疫力が低下している人達は肺の中で繁殖し、肺炎を引き起こすという流れ。

 だから介護・看護師らによる「(高齢者の)歯磨きの手伝い」も被災地で重要な役目とされている。

 先日書いた「鼻をほじると「アルツハイマー型認知症」が高まる」ことや「水虫が足裏のがんに関与」なども含め、菌、真菌(カビ)、ウイルスには気をつけるにこしたことはない。

 何か最近鬱っぽいなとか精神的に病んでるなと感じている人は、物は試しにオーラルケアに励んでいただきたい。