エルパトはエルメスで買ったものを身につけて行くべきか。

 私の推察では、外見から得られる推定所得的に購入資金源が怪しまれやすい層で「転売客ではない」とアピールする必要のある人は、エルメスで買ったものを身につけて行けば多少プラスにはなるかもしれない。「あ、あの人まだ持ってる」的な(笑)。

 当然買った店舗で。影が薄い(覚えてもらえない)人は、同じスタッフがいる時に。じゃないとどっかの客(場合によっては中古店客、或いは偽物客)が来たくらいにしか思わないから。

 実際、海外では全身偽物でVIPヅラして買いに行くという人達がいるらしい(笑)。他のブランドだとそこまでしなくてもお金を出せば普通に買えるから、これはエルメス特有のもの。ロレックスの場合「全身ロレックス」にしようがない(笑)。ということからエルメス人気はオモシロイ文化を創造している。

 一方、「エルメス愛」(一途さ)が重要だと考え、できるだけ「全身(本物の)エルメスで」という考え方はどうだろうか。「私はこんなにエルメスが好きなの」アピール。

 私がプロファイリングする側なら、どちらかというとマイナスな印象がある。

 本来バーキンやケリーのように130万円超のバッグを持つ層とは“雇われ”じゃないので(先日推定所得を算出した)、誰かに媚びたり顔色を見ながら生きていく人達じゃない。だから「エルメス愛」をアピールしなきゃ売ってもらえないから全身エルメスで行こうという思考回路じゃない。

 気に入られようとするのは、常に上司や株主にお伺いを立てながら仕事するサラリーマン的な思考・メンタル。自己肯定感の低い日本人女性は特にその傾向が強い印象があり、本来エルメスがバーキンを持って欲しい客とは異なるだろう。

 いつ見かけても、新しく増えた持ち物はエルメス製品だけという客を見た場合、私が店員なら他では買い物してないのか→バーキン欲しさに買い物を全部エルメスに寄せてるのか→カツカツなのか(ということは買って売ってを繰り返してる?)と思う。

 「たまたま近くに用があったので寄りました」という時に、ヴィトンやフェンディ、ディオールなど他のハイブランドの新作を身につけていれば、余所でも同じようにお金を使っているんだなという経済的余裕が伝わる。

 ※思いっきりシャレこいて気合いを入れていくべきかという考察はまた次回以降に。

 エルメスが全てではないし、お洒落自体が目的ならエルメスは選択肢5番手にも入らないどころか、「ファッション」というテーマでエルメスの名前は出てこない(笑)。業界的に。

 バーキンやケリーは“点”でしかなく、TPOで使い分けるもの。

 で、エルメス以外のブランドで買い物をしていることがわかったら「他のブランドに浮気してると思われる」(だから嫌がられる)と考えるのは田舎育ちで人の目を気にしすぎか、エルメスを宗教と間違えているか(笑)、乙女のポエムの世界であり、自己肯定感が低すぎることから「自立した大人の女性」とは言えず、私の知識レベルではエルメスの想定顧客ではない。

 恋愛ポエムのようなエルパトブログが多いが、エルメスはハイブランド界で最も利益率の高い企業(しかも数年間連続一位)であり、言い換えると最も原価が安い超営利企業だという事実と前提がある。

 だからこそエルメス商法を学び分析する価値がある。

 エルメスが墓石や棺桶も売り始めたら話は別で、その時は「死んでも一緒よ」アピールも効果的かもしれない(笑)。

 私が死んだら葬式までに売ってもらえますか的な。

 「墓石や棺桶は出会いですので」とあしらわれるもまたいとをかしか。

 ということから、転売を疑われる人(≒高所得オーラがない人)は、買った物を身につけていくのは良いと思うが、バーキン適正所得(?)以上の人は、むしろ使い分けてる感があった方がプラス(というよりそれが自然)じゃなかろうか。

 恋愛で言うならば、「彼の全部が好き!死ぬまで一緒!」みたいなことを言ってる女性ほど、次に会った時には大抵彼がいかにダメ男で、自分は騙されていた可哀想なオンナ(被害者)として詳細を証拠保全係(友達)に語っていることが多い(笑)。

 同様に「全身エルメス」は遊び(ゆとり)がなくカルト的(盲目的)で余程の所得がない限り長続きしないだろうし、そういう人に限ってバーキンが買えた途端顔も出さなくなったみたいな客が多いだろうことから、エルメス側から見れば意地でも出さない(笑)可能性がある。

 これに関連して、スーパーフリーに“当たる”ことが目的なら、むしろエルメス製品ゼロの方が良いかもしれない仮説を次回以降披露したい。

 ※私はまだバーキンを手にしていないので、飽くまで現時点での個人的な推察程度に受け止めていただきたい。