そもそも「来店予約」って。

 「来店予約する」とは。

 いつも違和感があり「来店予約」という言葉を口にすることはナイんだが、エルメス業界では当たり前に使われているので前稿では便宜上用いた。

 「店に来る」のは客なので、「来店」は店側から見た言葉。店が客に向かって来るわけじゃないから(笑)。

 既に店内に居る時に「また来ます」は良くても、客が電話等で「月曜日に来店します」とは言わない。

 客から見たら「店に行く」なので「行く店予約」(笑)。「訪店」とかだろうか。何気に相応しい言葉を知らない。

 これはクレジットカード系ブログあるあるの「発行」と同じ国語の問題。

 クレジットカードを発行するのはカード会社なので、消費者側が「カードを発行する・した」と言うとカード会社かアンタはと突っ込みたいところだが、そう言う人が非常に多い。

 クレジットカードに絡んで、CICなどの信用情報の話になると、昔から自分の情報を参照することを「開示する」という人を非常にしばしば見かけるが、情報を開示する(開いて示す)のはCICであって、消費者はCICが持つ情報の開示を請求し参照する側。「開示請求する」が正しい。

 更に特徴があり、どの業界もアフィリエイトブログにそういった国語問題が多々見られることから、前線にいる人とただ便乗している人とでは多方面に渡って何かと大きな差がある。

 というわけで、通じやすさを優先して「来店予約」を使ってしまったが、今後は使わなくて済むよう、気の利いた言葉を探すとする。

 ちなみに、検索してみたところ博多弁は行く・来るが逆さま(らしい。